通関部門で働くと、電卓を叩きまくります。
申告書作成を急いでいるとき、通関士の審査を急いでいるときには力が入ります。計算が合わず再計算となったら、叩く力はさらに強くなるでしょう。
計算中はずっと書類の数字を見ているので、電卓には目をやりません。
だから、キーが大きくて、安定感のある電卓が必要なんです。たぶん、軽い電卓を使っていたら、どこかに吹っ飛びます。そのくらい航空貨物の輸出通関のピーク時間帯は殺伐としています。
使っていたのは加算機方式の電卓です。普通の電卓とはちょっと違い、大きなプラスイコールキー、マイナスイコールキーがついています。
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1+1を計算するとき、[1] [+=] [1] [+=] で答えが出ます。数字を先に入力して、次に加算か減算かのキー操作をするイメージです。説明書には多少複雑な計算方法も書いてあります。しかし通関でそんな計算をすることなど、あろうはずがありません。
足し算だけできればいいんです!
足し算はすごく楽にできます。計算が合わなくて電卓に八つ当たりしても、しっかりと受け止めてくれます。会社の備品でかなり年季が入っていましたが、壊れる気配は全くありませんでした。
転勤したときには、なぜか印刷機能のついたプリンタ電卓を与えられました。
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計算するだけならプリンタは不要な気もしますが、計算過程をすべて印字できるので、うまく使えば再計算や検算を省力化できると思います。
なつかしく、そして優秀な電卓たちです。
通関士の仕事道具シリーズ