CISTECの実務能力認定試験を受けてみましょう。
認定試験を利用して自分の実力を測る、能力を高めるなど、使い方は人それぞれです。会社からの指示でやむを得ず受験... という方もいるかもしれません。
2024年度試験日程
STC Associateは年3回、STC Advancedは年2回受験できます。STC Expert / STC Legal Expertは年1回しかチャンスがありません。
★の日程は受験者のパソコンからのオンライン試験です。
試験日の2~3週間前が、申込期限です。
対象者・想定レベル
受験資格は、日本国内在住者。好きなものから受験できます。
わたしは、STC Associate → STC Expert → STC Advancedの順に資格を取得しています。
主に初心者:輸出管理の枠組みや我が国の法制度等に対する基礎的知識が求められる。合格者は、顧客からの問い合わせに対して、安全保障輸出管理に関して適切な情報提供ができるレベル。
輸出管理実務に携わって2,3年程度の実務担当者:合格者は、輸出管理実務で直面する全ての問題について、見るべき関係法令を的確に選択し、解決する能力(あてはめ能力)があるレベル。
専門家:基礎的知識に加え、関係法令、取引審査、該非判定等を含め広く輸出管理のために必要な十分な実務能力を有する。合格者は、顧客への適切なアドバイスや社内・関係子会社等への輸出管理指導等についても行うことができるレベル。
出題範囲
基礎的位置づけの試験ではありますが、やはり輸出管理の認定試験なので、輸出管理に関わったことのない方が初めて知る用語が出てきます。
STC Associateより出題範囲が拡がって、該非判定、米国再輸出規制関連(EAR)などが含まれます。より実務に近い試験です。
STC Advancedと出題範囲に差はないと思います。しかし、法令編と貨物・技術編に試験が分かれているため、問題は複雑で細かい部分まで扱われます。
試験方式ほか
8割以上正解することを目指しましょう。○×問題ですので難易度は高くありませんが、あまり油断しないほうがよさそうです。
7割以上の正解が必要ですが、三択問題なので演習問題で学んでいれば、合格に手は届くと思います。
Advancedとは試験方式が異なり、択一式でも格段に難易度が上がります。確かな知識がないと正解することが困難な問題が多数出ます。
おすすめ教材
- eラーニング(無料)
STC Associate対策コース | CISTEC
これで十分かもしれません。公式テキスト・問題集から問題部分(330問)がeラーニング化されたものです。問題数に圧倒されないでください。コツコツやれば知識がしっかり身につくと思います。 -
JETRO資料
「安全保障貿易管理」早わかりガイド
初学者が全体像をつかむには最初にこれを読むとよいです。
- eラーニング(無料)
STC Advanced対策コース | CISTEC - 公式演習問題集
<STC Advanced>テキスト・問題集 第5版 | Amazon
テキスト部分は読む価値があります。STC Expert受験者が頭の整理に使うこともできます。
- eラーニング(無料:賛助会員・大学会員限定)
STC Expert / STC Legal Expert対策コース | CISTEC -
関係法令の体系図
安全保障貿易管理法令の仕組み | CISTEC
関係法令の森の中で、迷子にならないために必要な地図です。
eラーニングは便利ですが、最新の法令改正を反映していない点は要注意です。
eラーニング以外は過去記事で紹介しています。公式演習問題集、関係法令集、安全保障貿易管理HPなどを使って学びます。